”Wuhan, Different Everyday!”
上記のフレーズは、私が武漢に住んでいたときの武漢のスローガンです。こちらは“Great River, Great Lake, Great Wuhan”などの500種類以上の推奨スローガンから選ばれたそうです。
「武漢、毎日違う!」
まさにその通りだなと思います。
武漢はいま、至る所に新しいビルやお店、レストランが続々とオープンしています。
移り変わりが激しく、日々新しくなっている、最も勢いのあるの都市なんです。
一歩外に出るとあらゆる所で工事現場を見かけます。
武漢では地下鉄、道路などのインフラ整備がハイピッチで進められています。
今回は湖北省の省都武漢の概況、治安、住宅、買い物事情についてご紹介します。
地図
湖北省
武漢市
武漢は中国の中部にある湖北省の東部に位置し、「長江(ちょうこう)」と「漢江(かんこう)」が合流したところに位置します。
長江と漢江
長江(ちょうこう) | 世界で3番目に長く、アジアで最長の川です。 全長:約6,300km |
漢江(かんこう) 別名:漢水(かんすい) | 長江の最大の支流です。 全長:約1,500km |
武漢はこの2つの川により、漢口(かんこう)、漢陽(かんよう)、武昌(ぶしょう)の3つのエリアに分かれています。
漢口(かんこう) 英語:Hankou | 長江の西岸、漢江の北岸に位置します。 昔から商業エリアとして発展してきました。 「武漢臨空港経済技術開発区」に指定され、電子機器や食品企業が多いエリアです。 |
漢陽(かんよう) 英語:Hanyang | 長江の西岸、漢江の南岸に位置します。 「武漢経済技術開発区」に指定され、自動車関連の企業など、製造業が立ち並ぶ工業地帯です。 |
武昌(ぶしょう) 英語:Wuchang | 長江の東岸に位置します。 「東湖高新技術開発区」に指定され、ハイテク産業を中心に外資企業が進出しているエリアです。武漢大学、華中科技大学など多くの大学があることから教育エリアとも言われています。 |
*漢口と漢陽と武昌は、かつて「武漢三鎮」と呼ばれていましたが、現在は統合され武漢市となります。
武漢市の概況
都市名 | 武漢 |
簡体字 | 武汉 |
ピンイン | wǔhàn |
カタカナ | ウーハン |
人口 | 約1,060万人(2016年時点) |
総面積 | 約8,500km² |
日本との時差 | ー1時間。日本の方が、1時間進んでいます。 |
電圧 | 220V。プラグのタイプはB、C、O型が多いです。 |
気候 | 亜熱帯湿潤モンスーン気候で日本のように四季があります。夏はムシムシと暑く、重慶(じゅうけい)、南京(なんきん)と並び「中国三大かまど」の1つといわれています。冬は最低気温がマイナスになることもあり、厳しい寒さになります。 |
祝祭日
☆がついている祝日は旧暦に基づく日付のため、毎年変わります。
元旦 | 1月1日 | 1日間 | |
春節 (旧正月) | ☆ | 1月28日(2017年) 旧暦の正月 | 7連休 |
清明節 | ☆ | 4月4日(2017年) | 3連休 |
労働節 (メーデー) | 5月1日 | 3連休 | |
端午節 (端午の節句) | ☆ | 5月30日(2017年) | 3連休 |
国慶節 (中国の建国記念日) | 10月1日 | 中秋節の祝日とあわせて8連休になります | |
中秋節 (中秋の名月) | ☆ | 10月4日(2017年) | 国慶節の祝日とあわせて8連休になります |
武漢の治安
武漢の都市部は比較的治安は良いと思います。ただ、夜は都市部でも女性1人では出歩かない方が無難です。
また、個人的な見解になりますが、タクシーは外国人には危険な事もあると聞くので、女性であれば出来れば男性と一緒か複数人で乗車した方が安全だと思います。
私は怖がりのためまだ1人で乗車したことがありません。
私が行っていた大学の中国人の女の先生は、武漢に来た当初、タクシーの運転手に土地勘がないことがバレ、ボッタクリにあったそうです。
先生はその時に気付きましたがその場では言わず、後日、タクシー会社に問い合わせをし返金してもらったそうです。それが賢いやり方だとおっしゃってました。
私の住んでいるエリアは大学が多く学生が多いです。そのためか、こちらに住んでから一度も危険を感じたことはありません。
日頃から置き引きやスリには気をつけるなど、最低限の危険意識を持って過ごしていれば問題ないと思います。
武漢の住居
以前、マンションを探していたときに、良いマンション選びのポイントをこちらに住む中国人に教えてもらいました。
ポイントは、2つ。
- 1つ目は、警察が常駐していてセキュリティ面が充実していること
- 2つ目は、清掃員が常に公共の場や建物内をきれいに保っていること
そして、私達がマンションを探していて気になったのは、洋式トイレが備わってあるか、そして、シャワールームとトイレがきちんと仕切られているかでした。
マンションは比較的新しいのに、不思議とトイレは和式のような屈んで用を足すタイプであったり、トイレとシャワールームが一体になった作りであったりしました。
※日本の和式トイレとシャワーが一緒になっているようなかんじです
中国のかたは洋式トイレがあまり好きではないのでしょうか。
(追記)
後日、中国人の友達に話を聞いたところ、洋式タイプのトイレは障害のあるかたかお年寄りのためのものという認識があり、ふだんは利用しないのだそうです。
彼女の実家のトイレは洋式と中国式の2種類が用意され、洋式は両親が高齢になったときのためのもので誰も使わないとのこと。
そして、彼女は外のトイレでは必ず中国式を選ぶと言っていました。
最後に、マンション暮らしをされている方はご存知だと思いますが、中国で高層マンションに住む場合は低い階の部屋を借りるのがおすすめです。
エレベーターの混雑時に階段を利用できますし、災害時にはすぐに外に出ることができます。
武漢で買い物
買い物は、外資のスーパーが現地のマーケットよりも信頼できると言われています。
特に外国人には、現地のマーケットの安全性を見極めるのは難しいと思いますので、外資のスーパーを利用されることをおすすめします。
のちのち慣れてきたら現地のマーケットを利用するのもいいと思います!
カルフール / 家乐福 / Carrefour(フランス)
わたしがよく通う近所のカルフールでは、だんだん品数が増えてきました。
2016年3月に通い始めた頃は、バターは置いていませんでした。そして何故か豆腐類も置いていなかったんです。
また、衛生面においてもキレイとはいえない状況でした。
水槽の中の魚はおなかを上にしプクプクと浮いていて、死骸もそのまま放置。野菜や果物などは悪くなって腐りかけているのにまだ棚に上に。ハエがたかり見るのも触るのも気持ちが悪い、といった状況です。
今は内装が整備され、衛生面も改善されてきました。魚の死骸を目にすることはなくなり、野菜と果物についてもマシになりました。
そしてずっと願っていたバターと豆腐類が置かれ、インポート食品、お惣菜系、パンコーナーが充実しています。
日本の食品も少しずつ増えてきました。うれしいのは、カレールーが2ブランド揃うようになり、キューピーマヨネーズのチューブの大きいサイズが置いてあることです。
そうは言っても、武漢ではまだまだ日本の食品は手に入りにくいのが現状です。
味噌、みりん、出汁などはイオンモールの中のスーパー「イオン」に行かなければ手に入りません。
残念ながら、わたしの家からは電車で1時間くらいかかるので、行くとなると大変です。
メトロ / 麦德龙 / Metro(ドイツ)
メトロは会員制のスーパーで、無料で会員になれるそうです。
まだ行ったことは無いのですが、チーズ類が充実しているという噂を聞きました。
ウォルマート / 沃尔玛 / Walmart(アメリカ)
ウォルマートにはGreat Valueというプライベートブランドがあります。
中国独自の商品も取り扱っているので試してみるのも面白いと思います。
>>武漢のホテル・宿泊施設を検索【TripAdvisor】
>>中国の現地オプショナルツアーを検索【VELTRA-ベルトラ】