みなさんは中国と聞いて、どのような印象をもたれるでしょうか。中国人のマナーや食問題もよくニュースで取り上げられていますが、多くのかたが思い浮かべるのが、大気汚染だと思います。
私も中国に住むことが決まったとき、一番に心配したのが大気汚染PM2.5でした。
中国に住んだら、健康が害されるのではないか。
と不安になりました(;´∀`)
「自分の身は自分で守るしかない!」と思い、必死でPM2.5用のマスクを検索したものです。
今回は、中国の大気汚染PM2.5対策として空気清浄機を選ぶときのポイント、実際に私が武漢で購入した空気清浄機を含めおすすめのメーカー2選についてご紹介します。
中国の大気汚染PM2.5
中国の大気汚染でよく耳にするPM2.5とはどのようなものなのでしょうか。政府広報オンラインよりこのように定義されています。
PM2.5は、大気中に浮遊している直径2.5μm(1μm(マイクロメートル)=1mmの1000分の1)以下の非常に小さな粒子です。PMとは「Particulate Matter(粒子状物質)」の頭文字をとったもので、工場や自動車、船舶、航空機などから排出されたばい煙や粉じん、硫黄酸化物(SOx)などの大気汚染の原因となる粒子状の物質のことです。
PM2.5は、粒子の大きさが非常に小さいため、肺の奥深くにまで入り込みやすく、このようなかたは注意が必要だといわれています。
- 呼吸器系や循環器系の病気をもつ人
- お年寄り
- 子供
私は中国に着いた当初は、外出時は日本から持参した専用のマスクを常用し、PM2.5をなるべく吸わないようにしていたのですが、あるとき気が付きます。
部屋の中の空気も外の空気も一緒だということに…
当たり前のことといったら当たり前なのですが、私はなぜかそのときは、部屋の空気は外よりきれいだと思っていました。
空気の汚染度を図れるPM2.5測定器を買ってから、部屋の中の空気の汚染度が外とほぼ同じだということがはっきり分かり、愕然としたのを覚えています。
それから急いで空気清浄機について、色々と調べるようになり、近くの家電量販店に見にいきました。
空気清浄機を選ぶときのポイント
中国で空気清浄機を選ぶときのポイントは3つあります。
1つ目のポイント:フィルター
近年は、イオンなどの除菌機能や加湿機能、Wi-Fi機能を搭載した製品が注目を集めていますが、空気清浄機で一番基本となる性能は「空気をきれいにする」ことです。
そして、空気清浄機の基本清浄方法はフィルターによる「ろ過」。
そのため、空気清浄機を選ぶさいに、最も注目したいポイントはフィルターです。
PM2.5対策として一番信頼されているのが「HEPA(ヘパ)フィルター」。
HEPAフィルターは. High Efficiency Particulate Air Filterが略されたもので、JIS規格で『定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を有しており、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター』と定義されています。
また、HEPAフィルターと同様の能力を持ちながら、集じん力の低下を抑えた「TAFU(タフ)フィルター」というものがあります。
2017年に、ダイキンからTAFU(タフ)フィルターを採用した空気清浄機が発売されました。
中国のPM2.5対策として、空気清浄機を選ぶときは、フィルターに「「HEPAフィルター」か「TAFU(タフ)フィルター」のどちらかが採用されている、ということがポイントになります。
2つ目のポイント:適用床面積
空気清浄機を選ぶうえで、2つ目にポイントとなるのが「適用床面積」です。
適用床面積とは、日本電機工業会で定められた基準により、30分できれいにできる部屋の広さを表したものを指します。
早い時間で空気をきれいにしたい場合は、適用床面積が大きいモデルを選ぶのがおすすめです。また、複数の機種を部屋により使い分けするときに、適用床面積がポイントとなります。
3つ目のポイント:風量
中国に住んでいるとよく「とにかく早く室内の空気をきれいにしたい!」と思うときがあります。
空気清浄機は基本24時間つけっぱなしで自動運転にしているのですが、大気汚染の数値が高い日などは、風量をあげるなどの調整が必要です。
どれだけ早く空気を循環できるか、というところで空気清浄機を選ぶときに風量がポイントになると思います。
海外のメーカーでおすすめの空気清浄機
私が中国の武漢で実際に購入した空気清浄機がこちらです。
スウェーデンの空気清浄機メーカー、Blueair(ブルーエア)社の「Blueair Pro M」。
Blueair Pro M
デザイン
Blueair Proシリーズはシンプルなインターフェースを採用。デザインは世界で評価され、デザイン賞を受賞。
パフォーマンス
HEPASlient(ヘパサイレント)テクノロジー
HEPASlientテクノロジーは、0.1μm以上の微粒子を99.97%*まで除去できるブルーエア独自の特許技術。
吸引した空気中の汚染物質をマイナスに停電させたあと、プラスに停電したフィルターでキャッチ。
ブルーエアの中で最もスペックの高いシリーズです。
2.5倍速清浄
一般的な空気清浄機が1時間に2回室内の空気を清浄するのに比べ、1時間に5回清浄。2.5倍速で室内の空気をきれいにすることが可能。
細かい微粒子も除去
独自の粒子イオン化技術と、高性能フィルター技術により細かい微粒子までしっかり除去。
いつも静か
大量に空気を供給するにも関わらず、稼働していることを忘れてしまうほどの静かさを実現。
参照:Blueair Pro
Blueair Proを実際に使ってみたレビュー
Blueair Proを実際に使って感じたメリット・デメリットはこちら。
Blueair Proのメリット
・音が静か
私がBlueair Proシリーズを購入した理由の1つが、この音の静けさです。寝室で使いたいと思っていたので、静かというところがポイントでした。
・手入れが楽
デザインがシンプルすぎるほどシンプルなので、お手入れがとても楽です!
・スタイリッシュなデザイン
白を基調としたデザインは、どんな部屋にも馴染み、よりおしゃれ感がでます。
・フィルターの性能
購入した当初、ブルーエアを使う前と後で部屋の空気がどのくらい違うのか、PM2.5測定器を見ながら試したことがあります。
実際に違いが目にみえると、やはりブルーエアのフィルター技術はすごいなと改めて実感しました。
Blueair Proのデメリット
・Blueair ProシリーズはBlueair Classicシリーズより値段が割高
Blueairで「空気洗浄機」というと通常はBlueair Classicを指します。Blueair Proは、Blueairのウェブサイトより、「法人向け」という定義のようです。
・半年に一度フィルターの交換が必要(こちらはBlueair共通だと思います。)
Blueair Proのデメリットをあえて挙げるとすると、この2点になります。
Blueair Pro と Blueair Classic どちらを購入すればいいの?
先程、Blueair Proのデメリットの1つとして、Blueair ProはBlueair Classicより値段が高いという話をしました。
私がBlueair Proを選んだ理由は、Blueair Proの別売りのモジュール「エアインテリジェンス」を購入し、今後仕事上で使いたいというパートナーの希望があったからです。
エアインテリジェンスは、確実にいつでもきれいな空気を保てるという性能です。
Blueair ProとBlueair Classicのスペックの違い
ブルーエア Pro M(推奨フロア面積:〜36m²)とブルーエア Classic 480i(推奨フロア面積:〜40m²)の推奨フロア面積が近いもので比べてみました。
推奨フロアが違うので、CADR、清浄空気供給量、外形寸法などが多少違いますが、2つの大きな違いは先程の別売りモジュールの有無、Blueair Proの1時間あたりの洗浄回数が5回(一般的空気洗浄機の2.5倍速洗浄)のあたりだと思います。
CADR(クリーンエア供給率)は、各種汚染物質による負荷環境下での、空気清浄機が清浄な空気を供給する能力を表す指標。試験方法はANSI/AHAM AC-1規格に基づき試験を実施。
結論からすると、エアインテリジェンスを試したい、どうしても早い清浄力が欲しいという希望がなければ、Blueair Classicがご家庭で使うには適しているのではないかなと思います。
Blueair Pro M
日本のメーカーでおすすめの空気清浄機
ダイキン
空気清浄機について色々と調べているときに、ブルーエアと並んで気になったメーカーがダイキンです。
ダイキンはエアコンで有名なメーカーだと思いますが、やなり空気関係に関してはトップレベルの技術があることが、素人なりに調べていて感じました。
ダイキンは、2017年からTAFU(タフ)フィルターを採用した空気清浄機を発売しています。
TAFU(タフ)フィルターは、HEPAフィルターと同様の能力を持ち、かつ集じん力の低下を抑えたフィルター。
TAFUフィルターならPM2.5もしっかりキャッチしてくれそうです。
気になるかたはチェックしてみてください。
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機
PM2.5測定器
中国に行かれるかたは、PM2.5測定器があると、室内の大気汚染度がわかり便利です!