わたしは、オーストラリアにワーキング・ホリデーを利用し約1年半住んでいました。
ワーキング・ホリデー
ワーキング・ホリデー(略称:ワーホリ)は、日本と協定を結んだ国に1年、または2年滞在することができ、現地で働いたり学校に行ったりできる制度です。滞在期間や就労におけるルールなどは国により異なります。
〈ワーホリ協定国〉
オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、韓国、台湾、香港、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン
わたしは、このワーホリで渡豪する前に日本で準備していたことがあります。
それは
「リメディアルセラピー」コースの受講です。
今回は、わたしが何故、渡豪前にリメディアルセラピーコースを受講したのか、また、受講して良かったこと、通ったスクールについてご紹介します。
リメディアルセラピー / リメディアルマッサージ
リメディアルセラピーは、クライアントの身体の状態に合わせ、多様なテクニックを組み合わせたオーダーメイドのボディトリートメントです。
解剖学の知識をもとに、基本のスウェディッシュマッサージ(リラクゼーション技術)から、ディープティシューマッサージ、筋膜リリース法、トリガーポイントセラピー、リンパドレナージュなどのテクニックが用いられます。
自然療法・代替医療先進国のオーストラリアでは、リメディアルセラピーは治療の場でも用いられ、民間医療保険の適用が認められるほど一般的に普及しているトリートメントなんです。
リメディアルセラピーを学ぼうと思った理由
ワーホリを利用する年の前年、わたしはシドニーで約4ヶ月間の語学留学を経験しました。
そのとき、このような現実を目の当たりにします。
シドニーにいる多くの日本人が日本食レストランで働いている
語学力が上級レベルでない場合、日本人が働き口として選べる選択肢は少なく、日本食レストランが一番就きやすい仕事でした。
日本でキャリアのある人たちがみんな、飲食店の安い時給のもとで働いているという現実に、海外で仕事をすることの厳しさを感じました。
日本食レストランの賃金はオーストラリアの最低賃金を大幅に下回る
オーストラリアの最低賃金は17.70ドル/時間と決められています(日本円だと約1,450円)。(2017年6月現在)
わたしがシドニーにいたときの日本食レストランのアルバイトの時給は、大体10ドル~12ドルでした。
日本食レストランや韓国料理レストランでは、給料が法で定められた最低賃金よりかなり下に設定され、それがまかり通っていましたし、みんなそうゆう環境で働いていました。
バイト漬けの生活を送るワーホリの人たち
日本食レストランの時給が低いこともあり、長時間働かないと厳しいというのが現実です。
語学学校に行っていない人は時間がたくさんあるので、その時間をほぼバイトに費やし、1日、1週間が終わるなんて話もよく耳にしました。
わたしは正直、このように仕事ばかりするワーホリ生活は送りたくないなと思いました。
日本食レストランを1日でクビ
わたしが語学留学をしていたとき、日本食レストランで1日だけ働いた苦い経験があります。
知り合いの日本人に紹介してもらいやっと掴んだ仕事でしたが、いざ始めてみると想像と違っていました。
シドニーの日本食レストランでは、オーナーや従業員が外国人(大体中国人か韓国人)であることが多いです。そのため、日本料理屋でも職場では英語でのコミュニケーションが必要になります。
わたしに仕事を教えてくれたのは、キッチン担当の中国人でしたが、彼がとにかく無口でわけがわからない状態が続き、苦痛だったことを覚えています。
この1日の経験で、飲食店の仕事がわたしには向いていないということが、十分に分かりました。
その後、次のシフトの連絡が来ないので問い合わせてみると「学生ビザの人は働ける時間が少ないから雇えない」と言われました。
まとめ
これらのことを総合し、わたしは今後「日本食レストラン」で働くのは嫌だなという考えに至ります。
短期語学留学を終え帰国したわたしは、もともとの計画通り、ワーキングホリデービザを取得しました。
そして、次のワーホリでは何の仕事に就けるのだろうと考えるようになり、色々検索して見つけたのが、「リメディアルセラピー」だったのです。
シドニーの求人サイトを見ると、飲食店より数は少ないですが、マッサージセラピストの募集もたまにあるので可能性はゼロではなさそう、何よりお給料が良さそうというのが最初の印象です。
わたしは、マッサージセラピストとしてシドニーで働くという可能性に賭けてみることにしました。
【TRTA】東京リメディアルセラピーアカデミー
わたしが通ったスクールは、麻布十番にある「【TRTA】東京リメディアルセラピーアカデミー」です。

こちらの学校を選んだ理由は
- 少人数制クラスの採用
- 受講スタイルに融通が効く
- 世界レベルのオイルマッサージが学べる
- スクール代表の万里子さんの人柄
です。
改めてホームページを拝見したところこのような情報が掲載されていました。
【TRTA】東京リメディアルセラピーアカデミーは、日本初、唯一の豪州政府認定教育機関 Massage Schools of Queensland の提携校です。
TRTAでは2015年から日本に拠点を置きながらオーストラリアのマッサージ基礎資格(Certificate 4 in Massage Therapy)カリキュラムが受講でき、最終的にオーストラリア政府認定校に10日程スタディーツアーに行くことで、豪州政府認定資格がとれるプログラムが始まりました。
日本にいながら日本語で豪州政府認定資格のカリキュラムが受講できるのは、英語の壁があったり、留学することが難しいかたにとって、本当に素晴らしいコースだと思います。
わたしが当時受講したコースはこちらです。
来校方法: 1コマ2~3時間、1日1~2コマ履修
受講料: 280,000円(税別)
わたしのように上記講座を取得しているかたは、その50時間(および受講費用)を豪州政府認定資格コースに進む場合に免除できるシステムがあるそうです。
当時は毎週土曜に、午前3時間、午後3時間の計6時間のスケジュールで通わせていただきました。
今思うと6時間ってとてつもなく長い時間のように思いますが、実際のクラスでは、実技講習が入りますので受けてみると時間があっという間に過ぎていきました。
このときは家族にも協力してもらい、家でよく練習に付き合ってもらったものです。
わたしのワーホリ生活は全てここから始まっていたように思います。
リメディアルセラピーを学んで良かった事
- 世界アドバンスセラピー認定試験機構(WATEC)の民間資格「Aroma Remedial Therapist」に合格
- 解剖学の知識を得る
- オイルマッサージの知識・経験の習得
- 家族にマッサージして喜ばれる
- オーストラリアで仕事の選択肢が広がる
最後の「オーストラリアで仕事の選択肢が広がる」、ここがわたしが一番目指していたものです。
オーストラリアに行ったあと、実際にマッサージショップで働くことになるのですが、その様子はまた改めて書きたいと思います。
最後に
ワーホリで仕事の選択肢を広げるために学んだ「リメディアルセラピー」でしたが、いつしか、リメディアルセラピストとして働くことがワーホリをする目的になっていました。
というのも、4ヶ月間の語学留学を経験したわたしは、ワーホリで再度オーストラリアに行く意味を見つけられずにいました。
語学留学中に得た経験がとても素晴らしいものだったので「やりたいことは全てやった」と満足してしまったのです。
そこでわたしは無理やりワーホリをする目的を作りました。
それがオーストラリアで新たな仕事の経験を積むというものです。
そうでもしないと、重くなりすぎた腰を上げることができませんでした。
あの頃、無理やり重い腰を上げてシドニーに渡った結果、今のパートナーと出会い、1年で帰るつもりが延長になり、現在は中国で暮らすという、想像もつかない生活を送っています。
人生なにが起こるかわかりません。
ただ、わかっていることは、あのとき行動したから「想像もつかない人生を送れている」ということです。
何かをやろうと思ったそのタイミングで、無理やりにでも重い腰を上げ、嘘でもいいから自分を奮い立たせると、おもしろい人生が待っているものだなと思いました。
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