わたしが中国に住んで1年以上経つのですが、今でもどうしても生活する上で納得ができないと思うときがあります。
それは、「順番を守らない中国人」に出会ってしまったときです。
ちゃんと順番を守る人もいるのですが、中国に来てからわたしの身によく起こることなので、ここでご紹介したいと思います。
実は、先日、「85℃」というパン屋さんのレジに並んでいたところ、わたしより後に来た中国のかた「2人」に先を越されるという、なんとも納得のし難い事が起こりました。
抜かされたのが1人だけだったら、ちょっと不快な気持ちにはなりますが、いつものことだと黙認できたと思いますが、今回は2人に越されてしまうという、あきらかに馬鹿馬鹿しいシチュエーションだったので、ここに「割り込みされてしまった経緯」と「今後、割り込みされないための秘訣」をご紹介します。
中国人2人に割り込みされた経緯
わたしがパン屋のレジに並んでいたとき、わたし以外にはレジで既にお会計をしている人しかいませんでした。
次はわたしの番だと思い、購入する食パンを手に持ち立って待っていました。
すると、あとからわたしの後ろに1人並びました。
待っている間、彼女はパンを乗せたトレイをレジのすぐ横の台に乗せたのです。
それが、最初の「割り込みされてしまう要因」でした。
レジのスタッフはわたしが先に待っていたという事実はお構いなしに、きっと順番を気にしてもいなかったのでしょう、台に置かれたトレイのパンを処理し始めたのです。
わたしは手に持った食パンを見せ主張しました。
「このパンがわたしのです!!」
レジのスタッフ
「トレイのパンも一緒ですか?」
わたし
「いいえ、この食パンだけです。」
しかし、レジのスタッフは引き続き、台の上のトレイを片付け始め、結局、わたしは二の次になりました。
「またかぁ。」
そう思いました。
わたしはこの日、いつもより油断していました。
なぜなら、この日は、列の横に店のスタッフが立っており、彼女が見てくれていて分かっているだろうと思ってしまったのです。
ただの勘違いでした。
1人に抜かされ、次こそはわたしの番です。
ですが、またもや、後から来た人が、パンのトレイをレジ横の台に乗せたことにより、レジのスタッフはそのパンをまた処理し始めたのです。
わたしははっきりレジのスタッフに伝えました。
「わたしは彼女より先に待っていました!」
中国語ではなく英語で伝えましたが、ちゃんと聞けば分かるはずです。
2度、3度と繰り返し主張しました。
レジのスタッフ
「・・・」困惑の表情。
わたしはレジ横に立っていたスタッフにも助けを求めました。
「わたしは彼女より先に待っていました!」
結局、誰も理解してくれず、わたしは後からきた2人に抜かされ、それを受け入れるしかなかったのです。
怒りのためか、頑張って主張してみた緊張のせいか、その後はしばらく動機が収まらず、気持ちの整理をつけることが出来ませんでした。
本当に馬鹿馬鹿しいですよね。
こうゆうとき、「日本だったら」とどうしても考えてしまいます。
日本だったら、まず、レジの人は、列の順番をちゃんと考慮してくれますし、もし、自分の前の人が順番を飛ばされたら、「彼女が先です」の一言があってもおかしくはないですよね。
わたしの後に来た人は、わたしが先だとスタッフに主張していたとき、眉間にシワを寄せ、わたしをギッと睨んだだけでした。
中国人に割り込みされないための秘訣3つ
スキを作るべからず
これはどのシチュエーションでもいえることです。
パン屋のレジで待っているときは、自分のパンがたとえ1つで置く必要がなくても、レジ横にちゃんと置いて次は自分の番だということを主張することが大事です。
そうしないと、わたしのように順番を飛ばされてしまいます。
スーパーのレジでは、列の前の人との間隔をなるべく詰め、誰も入って来られないように距離を縮めることが大事です。
気を引き締めていないと、いつの間にか横に人が立っていて、自分の順番が狙われるなんてことも実際に起こります。わたしもそういった目に遭いましたし、順番を奪い合う中国人をこの目でみました。
中国に来た当初は、わたしの後ろに並んでる人が子供から大人まで、いつもわたしの身体に実際に触れるほど密着してくるので、それが何故なのか分からず不快に思っていたのですが、それは割り込み対策だったのだと後から気がつきました。
中国のかたも、常に割り込みをされないように前の人との間隔を詰め、気をつけていたのですね。
主張するときは、堂々と大きな声で言うべし
ここが、わたしが一番弱いところです。自分が正しい状況でも、あまり強く主張できず、結局泣き寝入りすることが多いです。
割り込みされたときや理不尽なことが起きたときは、堂々と大きな声で主張し負けないことが大事です。
交通機関を利用するときは身体を大きくして横入りされないようガードするべし
電車の乗降時、駅のエスカレーターを上る時、空港の飛行機までのバス移動の時など、中国のかたは常に我先にと急いでいます。
「急がなくても次が来るから」とのんびり構えているとどんどん抜かされてしまいます。
わたしのパートナーはオーストラリア人なのですが、彼が乗物に乗るときは、身体を大きく保ち、腕で横から人が割り込みをしてこないようガードしているそうです。もし割り込みをしようとする人がいたら、手で押さえつけるとまで言っていました。それもちょっと怖いですね。
まとめ
「割り込み」という行為は些細な事にも関わらず、規律を守る日本人にとっては、精神的ストレスが大きく、中国の習慣の中で理解することが難しい事の1つだと思います。
おそらく、これは、日本人に限らず、全世界に共通していえる不快感ではないでしょうか。
ときにわたしは、今回のように、割り込みをされたことに苛立ち、「日本だったら」なんて考えてしまうこともありますが、それは、自分が勉強不足だったのが原因だと反省し、次が起こらないように気をつけるしか仕方ありません。
中国での暮らしを円滑に送るためには、はやり「郷に入っては郷に従え」の精神で、中国人・中国の風習やそこに至った歴史を理解することが大切だと思います。
でもやっぱり、割り込みは嫌ですよね。