中国湖北省の武漢で麺料理というと、中国五大麺の1つの「熱乾麺」が有名なのですが、夏は地元のかたが好んで食べられる麺料理があります。
それは、凉面(リャンメン)という、日本でいうところの冷麺です。
凉面は、中国の各地方により特色があるようなのですが、武漢には、「口水凉面」というものがあります。
今回は、こちらの凉面についてご紹介したいと思います。
動画もアップしましたので、良かったらご覧ください。
凉面(リャンメン)
中国語: 凉面 liáng miàn
日本語: 冷麺
英語 : Cold Noodles
味 : 好みにより甘辛味、または、辛味
凉面は、冷たい汁なしの麺料理を指します。夏になると、多くの軽食屋さんが凉面を出し始めます。日本の冷やし中華のように、夏の熱い日や食欲がない時など、中国ではよく食べられています。
老曹口水凉面
老曹口水凉面は、武漢でチェーン展開されている凉面のお店です。
2000年、創業者曹さんにより「口水」シリーズの商品が事業展開されました。
※口水は、日本語で「唾液」という意味です。
主要商品として「口水凉面」を武漢で販売すると好評となり、わずか数年で武漢全体に支店展開されたと2002年に各新聞紙に報じられました。
わたしが今回いただいた凉面は、こちらの「口水凉面」です。
食べてみると、ピーナッツ、キュウリ、人参などのサクサクとした歯ごたえが良く、味付けはマイルドで爽やかな後味でした。
麺は冷たいというよりは、常温に置かれた麺を使用しているといった印象で、日本のソウメンや冷やし中華とはまた違った味わいです。
武漢口水凉面の作り方
こちらは簡単な凉面の作り方です。良かったら参考にしてみてください。
3人~4人分
材料
- 細い中華麺 500グラム
- ハム 適量
- 揚げピーナッツ 適量
- キュウリ 一本
- ラー油 適量
- サラダオイル 適量
- 醤油 大さじ3
- 酢 大さじ1
- 生姜とニンニクの浸し水 大さじ3
- ネギのみじん切り 適量
作り方
- 生姜とニンニク適量をみじん切りにします。
- みじん切りした生姜とニンニク、水1カップををボールに入れ、ラップをし冷蔵庫で数時間から一晩ねかせます。
- 中華麺を水で洗い、水気を切ります。
- ピーナッツは粗みじん切り、ハム、きゅうりは細切りにします。
- 中華麺に、予め用意しておいた生姜とニンニクの浸し水、醤油、酢、ラー油、サラダオイルを順番にかけ、均等になるようかき混ぜます。
- ハム、キュウリ、ネギのみじん切りをのせて、出来上がりです。
まとめ
タイトルにもあります、「中国の冷麺の麺は実は冷たくない?」の答えは、「わたしが今まで食べたどの冷麺の麺も冷たくはありませんでした。」です。
中国では「冷たい物を飲食するのは体に悪い」という考えがあるので、冷麺でも、真夏の外気にさらされた麺を使用していようと、違和感がないのだと思いました。
日本人からすると、エッ冷たくない?と一瞬戸惑いますが、これも中国ならではの食文化なのだと思うとおもしろいですね。
中国の夏の冷麺、ぜひ試してみてください!