シドニーで「ホームレス生活」400日間。終わらない旅の果てに得たモノ

homeless-sleeping-on-the-bench オーストラリア

ふと自分のシドニー生活を振り返ってみると、今までそういうふうに考えたことが無かったのですが、言いようによっては

 

 

「ホームレス」状態だったことに気がつきました。

 

一応「ホームレス」という言葉を調べてみると

ホームレス(英: homelessness)は、狭義には様々な理由により定まった住居を持たず、公園・路上を生活の場とする人々(路上生活者)、公共施設・河原・橋の下などを起居の場所とし日常生活を営んでいる野宿者や車上生活者のこと。

広義には、一時施設居住や家賃滞納、再開発による立ち退き、ドメスティックバイオレンスのため自宅を離れなければならない人など住宅を失った人のこと。

出典:ウィキペディア

この説明でいうとわたしは最後にあります「諸事情により住宅を失った人」となります。

 

一時的なら何の問題もないのですが、わたしの場合は「400日間」です!

どうしたらそんなに長くホームレスでいられるの?と、自分でも聞きたいくらいです。

 

ということで今回は、わたしのシドニー暮らしの大部分を占める「ホームレス生活400日間の全容」、「Airbnb生活の中で感じたAirbnbを利用するメリット・デメリット」、「旅から得たモノ」について書きたいと思います。

ホームレスになる前

わたしはワーキング・ホリデービザでシドニーに渡りました。

ワーキング・ホリデー

ワーキング・ホリデーは、日本と協定を結んだ国に1年、または2年滞在することができ、現地で働いたり学校に行ったりできる制度です。

滞在期間や就労におけるルールなどは国により異なります。

 

《ワーホリ協定国》

オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、韓国、台湾、香港、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン

当時、わたしはシドニーで家を借り、仕事をしながらなんとか自力で生計を立てていました。

一番多いときで仕事を3つ掛け持ちし、ほんの少しずつですが貯金もできるようになっていた頃です。

 

今のオーストラリア人パートナーに出会いました。

 

この出会いをキッカケに、どこへ向かっているのかもわからないまま、当時のわたしはただただ、彼についていきました。

ホームレスになった理由

彼についていった結果、ホームレス状態になっていました。

ドアの前に座る猫

どうして固定の家を持たない生活を送ることになったのか、当時の彼の状況をふまえて説明するとこうなります。

  • わたしが彼と出会ったとき、彼は長く交際していた女性と別れ、家を出ていた。
  • 彼が住んでいた家は元交際相手のものとなった。
  • 彼は中国でビジネスを始めることになるが、それが明確にいつかは分からない。
  • 中国暮らしがほぼ決まっていた彼は、固定の家を持ち、家具や電化製品を揃えることはしたくはなかった。
  • 彼はしばらくはAirbnb(エアビーアンドビー)という宿泊仲介サービスを利用したいと思っていた。

Airbnb

Airbnb(「エアビーアンドビー」2008年創業、本社:アメリカ サンフランシスコ)は、世界中の宿泊施設を提供するサイトです。

空き部屋を貸し出したいホストとホテルでは味わえないプラスアルファの体験をしたいゲストを仲介するサービスです。

日本では「民泊」サービスとも呼ばれています。

彼はAirbnbを利用することを気に入っていました。

いろいろな場所に泊まれて、いろいろな人との出会いがあり、まるでバケーションのようだと。

 

わたしは自分の家も持ちつつ、彼のAirbnbの宿泊先に一緒に泊まる生活がしばらく続きます。

そしてほぼ家には帰らなくなり、家賃代だけ払う状態に。

わたし
わたし

家賃代がもったいないから、解約した方がいいかな?

オージー
オージー

それもそうだね。

ということで、私は彼と一緒で固定の家を持たない、広義でいうところの「ホームレス」となりました。

Airbnbを利用した旅の始まり

ここから、わたし達の完全なAirbnb生活が始まります。

 

いざ蓋を開けてみると、毎日が新鮮で、刺激的で、本当に終わらない休暇を過ごしているようでした。

 

わたし達が今までにAirbnbを利用した回数は25回!

泊まった都市は22ヶ所です!

airbnb-trip-sydney

過去に滞在した都市リスト

  • Fairlight(フェアライト)
  • Rozelle(ロジール)
  • St Peters(セント・ピーターズ)
  • Forest Lodge(フォレスト・ロッジ)
  • Randwick(ランドウィック)
  • Marsfield(マーズフィールド)
  • Redfern(レッドファーン)
  • Rockdale(ロックデール)
  • Mosman(モスマン)
  • Manly(マンリー)
  • Epping(エピング)
  • Rose Bay(ローズ・ベイ)
  • Hazelbrook(ヘイゼルブルック)
  • Enmore(エンモア)
  • Warrawee(ワラウィー)
  • Drummoyne(ドラモイン)
  • Mount Victoria(マウント・ビクトリア)
  • Zetland(ゼットランド)
  • Bronte(ブロント)
  • Leura(レウラ)
  • New town(ニュータウン)
  • Annandale(アナンデール)

途中、日本や中国、彼の家族がいるクイーンズランドにしばらく滞在したり、彼の友達の家にお世話になったりと、Airbnbを使っていない時期もあります。

Airbnbを長期間利用して良かった点

いろいろな場所に泊まれる

わたし達は1ヶ所に数日だけのときもあれば、もし条件が良ければ数週間泊まるときもありました。

 

そこに宿がなければ歩くことはなかったであろう道を歩き、その街の空気に触れる、それだけで不思議と旅をしているような気分になりました。

 

その土地のショッピングセンターに行ったり、近くのビーチに行ったりと、今まで知らなかった場所にたくさん行くことができました。

 

しばらく経ってからその町に行くと、その時の生活やAirbnbで出会ったホスト、訪れたレストランなどの記憶が蘇り、懐かしい気持ちになります。

 

このような経験はAirbnbだったからこそできた経験だと思います。

その土地のカフェ・レストラン巡りができる

Airbnbではキッチンを使わせてもらえる家が多いのですが、夜ご飯を作るとなると色々と大変なので、朝食はキッチンをお借りして家で軽く済ませ、夜はほとんど外食をしていました。

 

日中は近所のカフェでコーヒーとランチにBLTを食べ、夜は近所のいろいろなレストランに行きました。

 

BLT(ビーエルティ)

BLTはベーコン(Bacon)・レタス(lettuce)・トマト(tomato)をはさんだサンドイッチの一種です。

 

BLTはカフェメニューの中では比較的手頃な値段でボリュームもあり、2人でいつもシェアして食べていました。

BLTが美味しいカフェを見つけると、わたし達はテンションが上がったものです。

 

このレストラン巡りは、当時わたしの中で大きな楽しみの1つでした。

ホストと交流

いろいろなホストのかたと交流を持つことができました。毎日の何気ない会話でその家での居心地の良さが変わります。

 

彼は社交的なので、ホストと積極的に会話をし、その時間を楽しんでいるようでした。

 

わたしはそこまで器用に会話はできませんでしたが、ホストの性格や生活ぶりを知れるのはおもしろかったです。

お宅訪問のような感覚を味わえる

人の家を見る機会って普段そんなに多くはありませんよね。

 

わたし達は毎回誰かの家に泊まっていたので、その家のインテリアや間取りを見ることができました。

 

将来はこうゆう家がいいなぁというふうに良い勉強になりましたし、家はその人の生活水準を表しているなぁ、このホストだからこの家なのかと、その人の人生をほんの少し垣間見ることができました。

Airbnbを長期間利用して悪かった点

移動が面倒くさい

わたし達は固定の家が無かったので、荷物は全てその都度、移動させなければいけませんでした。

スーツケース1つに全てを詰め込み、バスや電車での移動です。

 

毎回、重い荷物を運ばなければならないことはストレスと感じるときもあり、Airbnbを長期利用する上で一番の難点でした。

ホストとの相性が合わない

彼はあるホストの元では、居心地が悪かったと言っています。

 

あるホストはベジタリアンだったこともあり、キッチンにおいて、これは使っていい、これは使ってはダメ、というルールがありました。

また、わたし達が買ってきたハムが冷蔵庫に入っていることも嫌だったようで、翌朝見るとアルミホイルが被せられていました。

 

またあるホストは、ゲストとの交流を持とうとはせず、「一切生活に踏み込んでほしくない」といった感じで、100%ビジネスとして割り切っているようでした。

わたしはそういうものかと気にしないのですが、彼は、ホスト側のゲストをもてなす気持ちが感じられないと思ったようです。

 

出会ったほとんどのホストは感じが良く、親切なかたでしたが、長くAirbnbを利用していると、たまにこういった相性が合わないホストもいました。

固定の家が欲しくなる

移動生活が数ヶ月続くと、さすがに固定の家が欲しくなります。

 

移動が面倒くさいし、次の家がどんな家でどんなホストかも行ってみないと分かりません。

そういった変化のある生活に疲れ、1つの場所に落ち着きたくなりました。

まとめ

ビーチから見る夕日

今こうして当時のことを思い出すと、大変だったこともありましたが、それよりも得たものが多く、経験できた価値の重さをしみじみと感じます。

 

たとえ1日でもある街に泊まったという経験は、お金では買えないわたしの宝物です。

 

これらのことは全て運が引き起こしてくれたものだと思いますが、わたしがもし楽天的な性格ではなかったら、こんなに長いホームレス生活にはなっていなかったかもしれません。
シドニー中を泊まり歩いて、わたしは今こう思います。

 

「得た経験はその人をずっと先まで幸せにする」

 

なにか嫌なことがあっても、このときのことを思い出すと、当時の幸せな気持ちが蘇ります。

 

もし、仕事に行き詰まっているかた、ストレスで押し潰されそうなかたは、ぜひ旅をしてみてください。

新しい場所、新しい経験が気持ちを元気にしてくれると思います。

 

 

わたしが終わらない旅の果てに得たもの

 

 

それは、「永遠に続く幸福感」です。